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外壁塗装の見積もりを見ると、「この単価って高いの?それとも安いの?」と不安になる方は多いのではないでしょうか。外壁塗装の費用は、基本的に塗装面積(㎡)×㎡単価で決まりますが、実際の単価は塗料の種類だけでなく、足場や下地処理、工事内容の違いによって幅があります。
この記事では、外壁塗装における「単価」の考え方をやさしく整理しながら、工程・工事項目ごとの㎡単価の目安、単価から総額をイメージする方法、見積書を見るときの注意点まで解説します。初めて外壁塗装を検討する方でも、「この見積もりなら納得できる」と判断できるようになる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の「単価」とは?

外壁塗装の費用は、基本的に「塗装面積(㎡)」×「㎡単価」という考え方で算出されます。この㎡単価とは、「外壁を1㎡分仕上げるために必要な工事費用の目安」を示したものです。
ここで重要なのは、㎡単価=塗料代だけの価格ではないという点です。外壁塗装の単価は、
- どのような工程で施工するのか
- どこまでの作業を含めるのか
- 建物の条件や施工方針
といった要素を前提に設定される、いわば工事内容込みの単価です。そのため、「単価がいくらか」だけを見ても、実際にどんな工事が行われるのかは分かりません。同じ㎡単価でも、
- 工程が丁寧な場合
- 必要な作業を最低限に絞っている場合
では、中身は大きく異なることがあります。このあと紹介する章では、外壁塗装に必要な工程や工事項目ごとに、それぞれの単価目安を具体的に見ていきます。
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外壁塗装の㎡単価の相場|工程・工事項目ごとの内訳

外壁塗装の㎡単価は、塗料代だけで決まるものではありません。実際の見積もりは、複数の工程・工事項目の単価が積み重なって構成されています。ここでは、代表的な工程ごとに、㎡単価の目安とチェックポイントを整理します。
足場設置の単価
- 目安:700円〜1,200円/㎡
足場代は「延床面積」ではなく、建物の外周と高さによって決まります。2階建て・3階建て、凹凸の多い形状ほど費用は上がる傾向があります。また、屋根塗装と同時施工することで、足場を一度で済ませられ、結果的に単価を抑えやすくなります。
高圧洗浄の単価
- 目安:150円〜300円/㎡
高圧洗浄は外壁に付着した汚れ・カビ・旧塗膜を落とす重要な下準備です。単価が極端に安い場合、洗浄時間が短い・水圧が弱いなどの可能性があります。洗浄が不十分だと塗料の密着が悪くなり、塗膜の寿命が縮む原因になります。
養生作業の単価
- 目安:200円〜400円/㎡
養生作業とは、窓・玄関・車・植栽・隣家などを保護するための工程です。住宅密集地では特に重要で、仕上がりや近隣トラブル防止にも直結します。省略・簡略化されやすい工程ですが、雑な養生は塗りムラや汚れ残りにつながります。
下地処理・補修の単価
- 目安:300円〜1,000円/㎡(または別途見積もり)
下地処理・補修には、ひび割れ補修や欠損補修、旧塗膜のケレン作業などが含まれます。一方、コーキングの打ち替え・増し打ちは、単価に含まれず別途計上されるケースが多いです。下地処理が弱い見積もりほど、外壁塗装の総額が安く見えるため注意が必要です。
外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)の単価
下塗りの単価
- 目安:300円〜600円/㎡
下塗りは、外壁材と仕上げ塗料(中塗り・上塗り)を密着させるための重要な工程です。下塗りを省略すると、早期剥離・耐久性低下のリスクが高まります。
中塗り・上塗り(塗料別)の単価
- シリコン塗料:1,800円〜2,800円/㎡
- フッ素塗料:3,000円〜4,500円/㎡
- 無機塗料:3,500円〜5,000円/㎡
※一般的な見積もりや相場では、中塗り・上塗りは同じ塗料で2回塗りする前提となっており、上記の㎡単価は「中塗り+上塗り(2回分)」をまとめた目安として扱われることが多いです。
耐久年数が長い塗料ほど単価は高くなりますが、塗り替え回数を減らせるため、長期的にはコストを抑えられるケースもあります。
ここで紹介した単価はあくまで目安であり、建物の状態や工事内容、業者によって変わります。正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較することが大切です。
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外壁塗装の単価からわかる総額の目安

外壁塗装の見積もりは「㎡単価」で示されることが多いですが、実際に知りたいのは「結局いくらかかるのか」という総額ではないでしょうか。ここでは、一般的な戸建てを想定し、坪数ごとの総額イメージをつかめるようにまとめます。なお、建物形状や外壁面積、補修の有無によって総額は前後するため、あくまで目安として参考にしてください。
目安の考え方
外壁面積は「延床面積(坪数)」と同じではありませんが、一般的な戸建てではおおよそ次のイメージで見積もられることが多いです。
30坪:120〜150㎡/40坪:150〜200㎡/50坪:180〜230㎡/60坪:210〜260㎡
| 住宅規模(目安) | 外壁面積の目安(㎡) | 総額の目安(概算) | 要注意ライン(概算) |
| 30坪住宅 | 120〜150㎡ | 70万〜110万円 | 60万円未満 / 130万円超 |
| 40坪住宅 | 150〜200㎡ | 90万〜130万円 | 80万円未満 / 160万円超 |
| 50坪住宅 | 180〜230㎡ | 110万〜150万円 | 100万円未満 / 180万円超 |
| 60坪住宅 | 210〜260㎡ | 130万〜180万円 | 120万円未満 / 210万円超 |
上の金額は「足場・高圧洗浄・養生・下塗り〜上塗り」など、一般的な外壁塗装一式を想定した概算です。実際には、塗料のグレード(シリコン・フッ素・無機など)、付帯部の範囲、下地補修量によって総額が増減します。
30坪住宅の場合
30坪クラスでは、総額の目安はおおよそ70万〜110万円です。これより極端に安い場合は、下地処理や付帯部が省かれていないか、逆に高い場合は塗料グレードや補修範囲が増えていないかを確認しましょう。
40坪住宅の場合
40坪クラスでは、総額の目安はおおよそ90万〜130万円です。外壁面積が増える分、塗料代や手間が増えるため、30坪よりも費用が上がるのが一般的です。見積もりの比較では、面積(㎡)と単価が妥当かをチェックすると判断しやすくなります。
50坪住宅の場合
50坪クラスでは、総額の目安はおおよそ110万〜150万円です。建物が大きくなるほど付帯部も増えやすく、足場の規模が大きくなるケースもあります。付帯部が「一式」表記の見積もりは、範囲が明確かどうかを確認しておくと安心です。
60坪住宅の場合
60坪クラスでは、総額の目安はおおよそ130万〜180万円です。外壁面積が広い分、塗料の選び方によって総額差が出やすくなります。耐久性重視でフッ素や無機塗料を選ぶと高くなる一方、長期的には塗り替え回数を減らせる可能性もあります。
外壁塗装の単価はなぜ業者ごとに違うのか

外壁塗装の見積もりをいくつか比べてみると、同じ建物条件でも「㎡単価」に差が出ることは珍しくありません。これは、業者ごとに前提としている工事内容や考え方が異なるためです。ここでは、単価に差が出やすい主な理由を整理します。
塗料のグレード・メーカー差
外壁塗装の単価に最も影響しやすいのが、使用する塗料のグレードやメーカーです。同じ「シリコン塗料」でも、耐久年数や機能性、メーカーによって仕入れ価格は大きく異なります。そのため、見積書に塗料名が明記されていない場合は、単価だけを比較しても正確な判断はできません。
単価が高めでも、耐久性や保証内容がしっかりしている塗料を使っているケースもあり、必ずしも「高い=割高」とは限らない点に注意が必要です。
下地処理・補修の有無
ひび割れ補修やコーキングの打ち替えなど、下地処理をどこまで行うかによっても単価は変わります。劣化が進んでいる外壁ほど、補修工程が増え、手間も材料費もかかります。
一見単価が安い見積もりでも、下地処理が最低限しか含まれていない場合、後から追加費用が発生することもあります。単価を見る際は、「補修作業が含まれているか」「別途工事になっていないか」を必ず確認しましょう。
足場・養生費が含まれているか
業者によっては、足場設置や養生費を㎡単価に含めて提示する場合と、別項目として記載する場合があります。この違いだけでも、見かけの単価は大きく変わります。
単価が安く見えても、別途で足場代や養生費が加算されると、最終的な総額は高くなるケースもあります。単価比較をする際は、「単価に何が含まれているか」を前提に見比べることが重要です。
職人の手間と工程数
外壁塗装は、職人の手作業が中心となる工事です。工程数をきちんと確保し、乾燥時間を守りながら丁寧に施工する業者ほど、どうしても人件費はかかります。
逆に、工程を省略したり、作業日数を短縮したりすれば、単価は下げられますが、その分仕上がりや耐久性に影響が出る可能性があります。単価の違いは、施工品質や工事にかける手間の差として表れていることも多いのです。
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外壁塗装の見積書に書かれる「単価」の見方

外壁塗装の見積書を見ると、「㎡単価」で細かく書かれている場合もあれば、「一式」としてまとめられている場合もあります。ここでは、それぞれの記載方法の違いと、確認すべきポイントを整理します。
㎡単価で記載されているケース
外壁塗装では、「外壁塗装工事:〇〇円/㎡ × 〇〇㎡」のように、㎡単価で記載されている見積書が一般的です。この場合、どの工程にいくらかかっているのかを把握しやすいというメリットがあります。
ただし、㎡単価で書かれていても注意が必要です。同じ「外壁塗装〇〇円/㎡」という表記でも、
- 下地処理が含まれているか
- 塗装回数(3回塗りなど)が明記されているか
- 使用する塗料の種類・グレードが分かるか
といった点によって、中身は大きく変わります。㎡単価は「比較の入口」として有効ですが、内容までセットで確認することが重要です。
「一式」としてまとめられているケース
見積書によっては、「外壁塗装工事 一式〇〇円」とまとめて記載されていることもあります。一式表記のメリットは、工事全体をシンプルに把握しやすい点です。
一方で、内訳が分かりにくく、
- どこまでの工程が含まれているのか
- 後から追加費用が発生しないか
といった点が見えづらいデメリットもあります。一式表記の場合は、工事内容を書面や口頭で具体的に説明してもらうことが欠かせません。
単価が極端に安い見積書の注意点
他社と比べて㎡単価が極端に安い見積書には、注意が必要です。単価を下げるために、
- 下地処理や補修工程を最小限にしている
- 塗装回数を減らしている
- 足場・養生などを別途請求している
といったケースも少なくありません。結果的に、工事途中や完了後に追加費用が発生し、最終的な総額が高くなることもあります。
見積書の単価を見るときは、「安いかどうか」だけでなく、その単価でどこまでの工事をしてくれるのかという視点で確認することが、失敗を防ぐポイントです。
外壁塗装の単価で失敗する3つの典型パターン

外壁塗装の見積もりでよくあるのが、「単価は見たけれど、結果的に失敗してしまった」というケースです。ここでは、実際によくある失敗パターンを紹介します。
㎡単価の安さだけで業者を選ぶ
「他社より㎡単価が安いから」という理由だけで業者を決めてしまうのは、もっとも多い失敗例です。一見お得に見えても、工程が簡略化されていたり、必要な作業が含まれていなかったりすることがあります。
結果として、数年で塗膜が劣化し、「結局また塗り直すことになった」という声も少なくありません。
必要な下地処理が省かれている
見積書の単価を抑えるために、ひび割れ補修やコーキング処理などの下地処理が最低限にされているケースもあります。施工直後はきれいに見えても、下地が整っていないと塗料の性能を十分に発揮できません。
「単価が安い=お得」ではなく、「必要な工程が含まれているか」を確認することが重要です。
後から追加費用が発生する
契約後や工事途中で、「ここは別途費用がかかります」と追加請求が発生するケースもあります。特に、一式表記や単価の内訳が曖昧な見積書では起こりやすい傾向があります。
最初は安く見えたのに、最終的な総額が他社より高くなってしまうこともあるため注意が必要です。
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外壁塗装で「単価」同様に確認すべきポイント

外壁塗装では、単価だけを見て判断するのは危険です。あわせて、次のポイントも必ず確認しましょう。
- 工程数:下塗り・中塗り・上塗りがきちんと含まれているか
- 塗布量:塗料メーカーの規定量が守られているか
- 保証内容:施工後の保証期間や範囲が明確か
- 施工実績:同じような住宅での施工経験があるか
これらを確認することで、「単価が安い理由」や「その単価が適正かどうか」を判断しやすくなります。
外壁塗装の単価を適正にする3つの方法

外壁塗装の単価は、工夫次第で適正な水準に近づけることができます。ここでは、現実的に実践しやすい方法を紹介します。
相見積もりで単価と内容を比較する
1社だけで判断せず、複数社から見積もりを取ることで、単価と工事内容のバランスが見えてきます。単価の違いだけでなく、含まれている工程や説明の丁寧さも比較しましょう。
屋根塗装と同時施工で単価を下げる
外壁と屋根を別々に工事すると、その都度足場が必要になります。同時施工にすることで足場費用をまとめられ、結果的に㎡単価や総額を抑えやすくなります。
時期による単価差を知る
外壁塗装は、春や秋などの繁忙期に依頼が集中しやすい工事です。比較的依頼が落ち着く時期を選ぶことで、価格交渉がしやすくなる場合もあります。
単価は固定されたものではありません。工事内容とタイミングを意識することで、納得感のある外壁塗装につながります。
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【FAQ】外壁塗装の単価に関するよくある質問
ここでは、外壁塗装の単価について多くの方が疑問に感じやすいポイントをQ&A形式で整理します。
外壁塗装の平均単価はいくら?
外壁塗装の㎡単価は、使用する塗料や工事内容によって幅がありますが、おおよそ2,000円〜5,000円/㎡前後がひとつの目安です。
ただし、この単価には「塗装作業のみ」を指す場合と、「下地処理や付帯作業を含む場合」があり、条件によって大きく変わります。平均単価は参考値として捉え、必ず見積もり内容を確認しましょう。
単価が安い業者は危険?
必ずしも「安い=危険」というわけではありませんが、安い理由が説明されていない場合は注意が必要です。
工程の簡略化や下地処理の省略によって単価を下げているケースもあります。価格だけでなく、「なぜその単価なのか」をきちんと説明してくれる業者かどうかが重要です。
㎡単価で比較してもいい?
㎡単価での比較はひとつの指標になりますが、単価だけでの比較は不十分です。
同じ㎡単価でも、含まれている工程や作業範囲が異なることがあります。必ず、工程内容・下地処理・保証条件などとセットで比較しましょう。
単価交渉はできる?
単価交渉ができるケースもありますが、無理な値下げはおすすめできません。
価格を下げる代わりに工程が削られてしまうと、仕上がりや耐久性に影響が出る可能性があります。交渉する場合は、「内容を保ったまま調整できる点があるか」という視点で相談するとよいでしょう。
まとめ|外壁塗装は「単価」だけで判断しない

外壁塗装の単価は、工事内容を考えるうえで重要な指標ですが、それだけで良し悪しを判断するのは危険です。
- 単価はあくまで目安であり、絶対的な基準ではない
- 工事内容・工程・保証とセットで確認することが大切
- 相見積もりを取ることが、もっとも確実な判断方法
単価に振り回されず、「どんな工事を、いくらで行うのか」を丁寧に比較することが、後悔しない外壁塗装につながります。
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