「塗料の値上がりはいつまで続く?」「外壁塗装もさらに高くなる?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
2026年も塗料メーカーによる価格改定が実施されており、塗料をはじめとする材料費や物流費、人件費など、外壁塗装にかかわるさまざまなコストが上昇しています。
この記事では、2026年の塗料の値上がり状況や価格高騰がいつまで続くのか、外壁塗装費用への影響について解説します。今のうちに外壁塗装をするべきか迷っている方も、ぜひ参考にしてください。
入力たったの30秒! かんたん相場診断
目次
2026年も塗料・外壁塗装の価格は値上がりしている
2026年も、塗料メーカーによる価格改定が行われています。
例えば、日本ペイントは2026年6月1日出荷分から、原材料の価格高騰や物流コストの上昇などを背景に、建築用塗料を含む塗料・シンナー類の価格を改定しました。
主な改定幅は以下のとおりです。
| 対象 | 価格改定幅 |
| 溶剤系塗料 | 25〜35% |
| 水性塗料 | 20〜30% |
| シンナー製品 | 75%(※以前より値上げ実施済み) |
※参照:日本ペイント株式会社|「中東情勢に伴う当社製品の価格改定について」
このほかの塗料メーカーでも価格改定が実施されており、2026年現在も塗料を取り巻くコスト上昇は続いています。
さらには、外壁塗装の費用は全体的に上昇傾向にあります。2022年から比べると、2026年の平均外壁塗装価格は14万円、屋根+外壁塗装価格は14.5万円上昇しています。
| 工事内容 | 2022年 平均価格 | 2026年 平均価格 |
| 外壁塗装 | 113万円 | 127万円 |
| 外壁+屋根塗装 | 128万円 | 142.5万円 |
塗料・足場・輸送費・人件費など複数のコストが上昇し、業界内でも「以前より高くなっている」という認識は一般的になりつつあります。
ただし、「塗料が20%値上がりした=外壁塗装の工事費用も20%値上がりする」というわけではありません。
外壁塗装の工事費用には、塗料代だけでなく足場代や人件費、高圧洗浄、下地処理などさまざまな費用が含まれます。また、業者の仕入れ状況などによっても価格への反映時期は異なります。
そのため、自宅の外壁塗装が実際にいくらになるのかは、現在の見積もりを確認する必要があります。
塗料・外壁塗装の値上がり・高騰はいつまで続く?
2026年8月現在、塗料価格の高騰がいつまで続くのかを正確に予測することはできません。
原材料の価格や調達環境、物流費など不安定な要因が残っているため、短期間で以前の価格水準に戻ることを前提に外壁塗装を先延ばしするのは難しい状況です。
塗料価格は、原材料価格や為替、国際情勢、物流費など複数の要因によって変動します。
実際に日本ペイントは2026年の価格改定について、原材料価格の高騰状況によっては改定率を上回る可能性があることや、今後の原材料価格の変動に応じて追加対応する可能性があることを示しています。
そのため、「○月まで待てば塗料が安くなる」「来年になれば外壁塗装費用が下がる」といった予測をするのは困難です。
一方で、値上がりが続く可能性があるからといって、すべての住宅で今すぐ外壁塗装をする必要があるわけではありません。
外壁に目立った劣化がなければ、価格だけを理由に工事を急ぐ必要はありません。反対に、ひび割れや塗膜の剥がれなどが進んでいる場合は、値下がりを待つ間に劣化が進み、補修費用が増える可能性があります。
価格の先行きを予測して工事時期を決めるよりも、自宅の劣化状況と現在の見積もり価格を確認したうえで判断することが大切です。
塗料・外壁塗装の価格が高騰している5つの理由
塗料や外壁塗装の価格上昇には、ひとつではなく複数の要因が関係しています。
主な理由は、以下の5つです。
- 原油・石油化学製品など原材料価格の上昇
- 中東情勢による供給・調達の不安定化
- 円安による輸入コストへの影響
- 物流費・エネルギーコストの上昇
- 人件費の上昇・職人不足
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原油・石油化学製品など原材料価格の上昇
塗料には、樹脂や溶剤、顔料、添加剤などさまざまな原材料が使われています。そのなかには、原油やナフサなどの価格動向の影響を受ける石油化学製品もあります。
こうした原材料の仕入れ価格が上昇すると、塗料メーカーの製造コストも増加します。
メーカー側の企業努力だけではコスト上昇分を吸収できなくなると、塗料の販売価格にも反映されることになります。
中東情勢による供給・調達の不安定化
中東情勢をはじめとする地政学リスクも、塗料価格に影響を与える要因のひとつです。中東は原油の主要産出地域であり、情勢が不安定になると、原油価格だけでなく輸送や原材料の調達にも影響が広がる可能性があります。
2026年の塗料メーカーによる価格改定でも、中東情勢などによる原材料価格の高騰や調達環境の変化が背景として挙げられています。
ただし、塗料価格は中東情勢だけで決まるものではありません。原材料価格や為替、物流費など複数の要因が重なって価格が形成されています。
円安による輸入コストへの影響
塗料に使用する原材料のなかには、海外から輸入されるものもあります。円安になると、同じ価格の原材料でも円換算した際の仕入れコストが高くなります。そのため、円安が長期化すると塗料の製造コストを押し上げる要因になる可能性があります。
ただし、為替相場だけで塗料価格が決まるわけではないため、「円高になればすぐに塗料が値下がりする」とは限りません。
物流費・エネルギーコストの上昇
塗料を製造して施工現場まで届けるまでには、製造時のエネルギー費や輸送費などもかかります。燃料費や物流費などが上昇すれば、塗料メーカーや販売会社、施工業者の負担も増加します。
また、外壁塗装では塗料以外にも足場材や養生材などさまざまな資材を使用するため、物流コストの上昇は工事全体の価格にも影響する可能性があります。
人件費の上昇・職人不足
外壁塗装の工事費用には、材料費だけでなく職人の人件費も含まれています。建設業界では職人不足が課題となっており、人材確保や賃金上昇に伴う人件費も施工価格に影響します。
塗料価格が落ち着いたとしても、人件費や物流費などほかのコストが高い状態であれば、外壁塗装の工事費用全体が以前と同じ水準まで戻るとは限りません。
そのため、外壁塗装の今後の価格を考える際は、塗料価格だけでなく工事全体にかかるコストを見ることが重要です。
塗料が値上がりすると外壁塗装はいくら高くなる?
塗料メーカーが20〜30%程度の価格改定を行ったとしても、外壁塗装の工事費用全体がそのまま20〜30%高くなるわけではありません。
外壁塗装の費用には、塗料・材料費だけでなく、以下のような費用が含まれています。
- 塗料・材料費
- 足場代
- 職人の人件費
- 高圧洗浄
- 下地処理・補修
- 養生
- 付帯部の塗装
- 諸経費 など
塗料はあくまで工事費用を構成する要素のひとつです。そのため、例えば使用する塗料が20%値上がりしても、100万円だった外壁塗装が単純に120万円になるわけではありません。
また、塗料価格の改定が実際の見積もり金額にどの程度反映されるかは、業者の仕入れ価格や在庫状況などによっても異なります。さらに、外壁塗装の費用は、住宅の大きさや外壁の劣化状況、使用する塗料、補修する範囲などによって変わります。
そのため、塗料の値上げ率から自宅の外壁塗装費用を正確に計算することはできません。 値上がりによって実際の工事費用がどの程度変わっているのか知りたい場合は、現在の見積もりを取って確認するのが確実です。
外壁塗装の費用相場や詳しい内訳については、以下の記事でも解説しています。
今の外壁塗装費用が気になるなら見積もりを確認
塗料価格が上昇していても、業者によって仕入れ状況や工事費用の設定は異なります。
そのため、「値上がりで外壁塗装がいくらになっているのか」を知りたい場合は、複数の業者から現在の見積もりを取って比較する方法がおすすめです。
1社だけでは提示された価格が妥当なのか判断しにくいため、複数社の見積もりを比較すると、現在の費用感を把握しやすくなります。
「値上がりする前に急いで契約する」のではなく、まずは自宅の状態と現在の価格を確認するところから始めましょう。
塗料が値上がりしている今、外壁塗装はやるべき?
塗料や外壁塗装の価格が上昇しているからといって、すべての住宅で今すぐ外壁塗装をする必要があるわけではありません。
外壁塗装の時期は、今後値上がりするかどうかよりも、自宅の外壁がどの程度劣化しているかを基準に判断することが大切です。
早めに外壁塗装を検討した方がよいケース
以下のような劣化症状が見られる場合は、外壁の点検や塗装を検討しましょう。
- 外壁を触ると白い粉が付く(チョーキング)
- 外壁にひび割れがある
- 塗膜が剥がれている、浮いている
- シーリングにひび割れや剥離がある
- 前回の外壁塗装から長期間経過している
チョーキングやひび割れ、塗膜の剥がれなどは、外壁や塗膜が劣化しているサインです。
劣化が進めば、塗装だけでは対応できず補修工事が増えることもあります。値下がりを待つことで、かえって工事費用が増えてしまう可能性もあるため注意が必要です。
ただし、劣化症状だけを見て自分で「すぐ塗装が必要」と判断する必要はありません。気になる症状がある場合は、まず業者に状態を確認してもらいましょう。
急いで外壁塗装をしなくてもよいケース
一方で、以下のような場合は無理に急ぐ必要はありません。
- 劣化症状がほとんど出ていない
- 築年数が比較的新しい
- 数年以内に住み替えを検討している
- すでに大規模修繕を行ったばかり
また、業者に点検してもらい「まだ塗装する必要はない」と判断された場合も、すぐに工事を行う必要はないでしょう。
「今後もっと高くなるかもしれない」という理由だけで判断せず、自宅の外壁の状態や前回の塗装時期などを確認したうえで、適切なタイミングを検討しましょう。
塗料の値上がりが続くなかで外壁塗装費用を抑える3つの方法
塗料や人件費などの価格上昇は、自分でコントロールすることができません。しかし、業者や塗料の選び方を工夫することで、必要以上に外壁塗装費用が高くなるのを防ぐことはできます。
外壁塗装費用を抑えるために、次の3つを確認してみましょう。
複数社から相見積もりを取る
外壁塗装を依頼するときは、1社だけで決めず、複数社から相見積もりを取りましょう。
業者によって、塗料の仕入れ価格や人件費、諸経費、提案する工事内容などが異なるため、同じ住宅でも見積もり金額に差が出ることがあります。
2〜3社程度から見積もりを取れば、現在の費用感や各社の提案内容を比較しやすくなります。
ただし、最も安い業者を選べばよいわけではありません。施工範囲や使用する塗料、補修内容、保証などの条件も確認し、金額に差がある理由まで比較しましょう。
複数の外壁塗装業者を自分で探すのが大変な場合は、一括見積もりサービスを利用する方法もあります。
塗料のグレード・耐用年数を比較する
外壁塗装に使用する塗料によっても費用は変わります。価格だけを抑えるのであれば安価な塗料が候補になりますが、塗料によって期待できる耐用年数が異なるため、長期的に見ると必ずしも最も安くなるとは限りません。
反対に、長期間住む予定がない住宅などでは、必要以上に高性能な塗料を選ぶと費用が割高になる場合もあります。
初期費用だけでなく、耐用年数や今後の居住予定なども踏まえて塗料を比較することが大切です。
複数の塗料を提案してもらい、それぞれの価格や特徴、耐用年数を確認したうえで、自宅に合ったものを選びましょう。
利用できる助成金・補助金を確認する
自治体によっては、住宅のリフォームや省エネ改修などを対象とした助成金・補助金制度を設けている場合があります。
外壁塗装単独では対象にならなくても、遮熱・断熱性能を持つ塗料を使用する工事や、ほかの住宅改修とあわせて行うことで対象になるケースもあります。
ただし、制度の有無や対象工事、補助金額、申請条件は自治体によって異なります。
また、工事を始める前の申請が必要な制度もあるため、契約・着工前に確認することが重要です。
お住まいの地域で利用できる制度がないか、自治体の公式サイトなどで確認してみましょう。
まとめ|外壁塗装の値上がりが気になるなら、まず現在の価格を確認
2026年も塗料メーカーによる価格改定が実施されており、塗料を取り巻くコストは上昇しています。今後いつ価格が落ち着くのかを正確に予測することはできませんが、値上がりを心配して外壁塗装を急いで契約する必要はありません。
まずは自宅の外壁に塗装が必要な状態なのかを確認し、必要であれば現在の見積もり価格を調べてみましょう。
また、1社だけでは提示された価格や工事内容が妥当なのか判断しにくいため、2〜3社程度の見積もりを比較するのがおすすめです。相見積もりは価格だけでなく、工事内容や塗料、保証などの違いを確認するのにも役立ちます。
「値上がりで外壁塗装がいくらになっているのか知りたい」「複数の業者を自分で探すのは大変」という方は、ミツモールをご活用ください。
複数の業者を比較し、自宅の状態や予算に合った外壁塗装業者を探しましょう。
外壁塗装の値上がりに関するよくある質問
最後に、塗料や外壁塗装の値上がりについてよくある疑問に回答します。
塗料の値上がりはいつまで続きますか?
2026年8月現在、塗料の値上がりがいつまで続くのかを正確に予測することはできません。塗料価格は、原材料価格や為替、国際情勢、物流費など複数の要因によって変動します。
そのため、「○月になれば値下がりする」と考えて外壁塗装を先延ばしするのではなく、自宅の劣化状況や現在の見積もり価格を確認して工事時期を判断しましょう。
外壁塗装は今後さらに値上がりしますか?
今後さらに値上がりする可能性はありますが、将来の価格を断定することはできません。塗料価格だけでなく、人件費や物流費、足場などにかかる費用も外壁塗装の工事価格に影響します。
また、塗料メーカーが価格改定を行っても、その値上げ率がそのまま外壁塗装の工事総額に反映されるわけではありません。「今後上がるか」だけで工事時期を決めず、現在の価格と住宅の状態を確認して判断することが大切です。
塗料が値下がりするまで外壁塗装を待った方がいいですか?
外壁に目立った劣化がなければ、価格だけを理由に外壁塗装を急ぐ必要はありません。一方で、ひび割れや塗膜の剥がれなどが発生している場合、値下がりを待つ間に劣化が進む可能性があります。
劣化が進行すると塗装だけでは対応できず、下地や外壁材の補修が必要になり、結果的に費用が増えることもあります。価格の先行きよりも、現在の外壁の状態を優先して判断しましょう。
中東情勢は塗料価格に影響しますか?
中東情勢は、塗料価格に影響する要因のひとつです。塗料には石油由来の原材料が使用されているほか、原材料や製品を運ぶための輸送コストもかかります。そのため、中東情勢の変化によって原油価格や原材料の調達、物流などに影響が生じれば、塗料価格にも波及する可能性があります。
ただし、塗料価格は中東情勢だけで決まるものではありません。為替や原材料価格、物流費など複数の要因が関係しています。
値上げ前にもらった見積もり金額はそのまま使えますか?
以前にもらった見積もりがある場合は、契約前に現在も同じ金額で施工できるか確認しましょう。見積書には有効期限が設定されている場合があり、その期間を過ぎると同じ条件・金額で契約できるとは限りません。
値上げ前に外壁塗装を契約した方がいいですか?
値上げの予定があるからといって、それだけを理由に契約を急ぐ必要はありません。外壁塗装は決して安い工事ではないため、住宅の劣化状況や工事内容、見積もり金額、業者の対応などを確認したうえで判断することが重要です。
「今契約しないと値上がりする」と言われた場合も、その場で決めず、ほかの業者の見積もりと比較してから検討しましょう。
