近年、外壁塗装の費用はじわじわと上昇傾向にあります。実際に、「以前より見積もりが高くなった」「今後さらに値上がりするのでは?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そのため最近では、

  • 外壁塗装は今後どれくらい値上がりする?
  • 今のうちにやった方がいい?
  • 落ち着くまで待つべき?

といった相談も増えています。

この記事では、外壁塗装が値上がりしている理由や今後の見通し、今塗装を検討すべきかどうかの判断ポイントについてわかりやすく解説します。

外壁塗装は値上がりしている?

近年、外壁塗装の費用は全体的に上昇傾向にあります。2022年から比べると、2026年の平均外壁塗装価格は14万円、屋根+外壁塗装価格は14.5万円上昇しています。

工事内容2022年 平均価格2026年 平均価格
外壁塗装113万円127万円
外壁+屋根塗装128万円142.5万円

※参照:外壁塗装パートナーズ|「塗装の費用についての調査」

もちろん、急激に価格が倍になるような暴騰ではありません。しかし、塗料・足場・輸送費・人件費など複数のコストが上昇しており、業界内でも「以前より高くなっている」という認識は一般的になりつつあります。

外壁塗装が値上がりしている5つの理由

外壁塗装の価格が上昇している背景には、複数の要因があります。単純に「塗料だけが高くなっている」というわけではなく、材料費・人件費・物流費など、さまざまなコストが重なっている状態です。

塗料価格の高騰

外壁塗装で使用される塗料の多くは、石油由来の原材料を使用しています。そのため、原油価格が上昇すると、塗料価格にも影響が出やすくなります

近年は原材料価格そのものが高騰しており、塗料メーカー各社でも価格改定が行われています。こうした影響が、外壁塗装全体の費用上昇につながっています。

円安の影響

塗料や建築資材の一部は海外から輸入されています。そのため、円安が進むと輸入コストが上昇し、結果として塗料価格や建材価格にも影響が出ます。

近年は円安傾向が続いていることから、外壁塗装業界でも価格上昇の要因の1つとして考えられています。

人件費・職人不足

建築業界全体では、慢性的な人手不足が続いています。特に外壁塗装業界では職人の高齢化も進んでおり、若手人材の不足が課題となっています。

その影響で人件費も上昇傾向にあり、以前より施工コストが高くなっているケースも増えています。

足場・物流コストの上昇

外壁塗装では、塗料以外にも足場設置費用や運送費がかかります。近年は燃料費の高騰により物流コストも上昇しており、足場資材の価格や運搬費用などにも影響が出ています。

こうした周辺コストの積み重ねも、外壁塗装費用が上がる要因の1つです。

中東情勢など地政学リスクによる不安定化

近年は中東情勢などの地政学リスクによって、原油価格が不安定になる場面も増えています。原油価格は塗料の原材料費や輸送コストにも関係しているため、外壁塗装業界にも間接的な影響を与える可能性があります。

もちろん、中東情勢だけが外壁塗装の値上がり原因というわけではありません。しかし、原材料価格や物流コストの変動要因の1つとして、無関係とは言い切れない状況です。

外壁塗装の値上がりは今後も続く?

外壁塗装の価格が今後どうなるかについては、現時点では断定できません。ただし、急激に価格が下がる可能性は高くないと考えられています

その理由の1つが、人件費の問題です。建築業界では職人不足や高齢化が続いており、今後も人件費が大きく下がる可能性は低いと見られています。

また、塗料の原材料価格や物流コストも不安定な状況が続いています。特に原油価格や為替相場は世界情勢の影響を受けやすく、今後も価格変動が起こる可能性があります。

もちろん、今後の景気や国際情勢によって価格が落ち着く可能性もゼロではありません。しかし、現状では「以前の価格水準に大きく戻る」と断定できる状況ではなく、しばらくは不安定な状態が続く可能性があります。

今のうちに外壁塗装をやった方がいい?

「値上がりするなら今すぐやった方がいいの?」と悩む方も多いですが、すべてのケースで急ぐべきとは限りません。大切なのは、価格だけで判断するのではなく、家の状態や今後の予定も踏まえて考えることです。

今のうちに検討した方が良いケース

以下に当てはまる場合は、早めに検討した方がよい可能性があります。

  • 築10年以上が経過している
  • ひび割れや色褪せが目立つ
  • チョーキング(壁を触ると白い粉がつく)が発生している
  • 以前から塗装を検討していた
  • 今後も長く住む予定がある

特に劣化が進行している場合は、放置することで補修範囲が広がり、結果的に費用が高くなるケースもあります。

急がなくてもよいケース

一方で、以下のような場合は無理に急ぐ必要はありません。

  • 劣化症状がほとんど出ていない
  • 築年数が比較的新しい
  • 数年以内に住み替えを検討している
  • すでに大規模修繕を行ったばかり

「値上がりするから」と焦って契約するのではなく、まずは家の状態を確認したうえで判断することが大切です。

早めに塗り替えを検討すべき3つの理由

外壁塗装は「まだ大丈夫そうだから」と後回しにされることも多い工事です。しかし、状況によっては早めに検討した方が結果的に費用や負担を抑えられるケースもあります。

ここでは、早めに塗り替えを検討した方がよい主な理由を紹介します。

さらに高騰する可能性が考えられる

今後の価格動向を正確に予測することはできませんが、塗料価格や人件費、物流コストなどは依然として不安定な状況が続いています。特に原材料価格や燃料費は世界情勢の影響を受けやすく、今後さらに価格が上昇する可能性もあります。

そのため、すでに外壁塗装を検討している場合は、「いつかやる予定」であれば早めに情報収集を始めておくと安心です。

劣化が進むと費用がさらに上がる

外壁の劣化を放置すると、塗装だけでは済まなくなるケースがあります。

例えば、

  • ひび割れの拡大
  • 雨漏り
  • 外壁材の反りや腐食

などが進行すると、下地補修や張り替え工事が必要になる可能性があります。

結果として、通常の塗装工事より費用が大きくなるケースもあるため、比較的軽度な段階で対応した方が負担を抑えやすい場合があります。

助成金や補助金を活用できる場合がある

自治体によっては、外壁塗装や省エネリフォームに関する助成金・補助金制度を利用できる場合があります。制度を利用できれば、工事費用の一部を補助してもらえる可能性があります。

ただし、助成金制度は年度ごとに内容が変わることも多く、予算上限に達すると受付終了になるケースもあります。そのため、助成金の利用を考えている場合は、早めに自治体情報を確認しておくことが重要です。

値上がり前に後悔しないための3つのポイント

外壁塗装は決して安い買い物ではありません。そのため、「値上がりするらしいから」と焦って契約してしまうと、後から後悔する可能性もあります。ここでは、後悔しないために押さえておきたいポイントを解説します。

家の状態に応じて早めに検討を始める

外壁塗装は、劣化が進むほど工事費用が高くなる傾向があります。そのため、「まだ大丈夫」と放置するのではなく、色褪せやひび割れなどの症状が出始めた段階で、早めに情報収集や見積もり比較を始めることが重要です。

特に築10年以上経過している場合は、一度専門業者に状態を確認してもらうのがおすすめです。

安さだけで決めない

外壁塗装では、業者によって価格差が大きく出ることがあります。しかし、単純に「一番安いから」という理由だけで決めるのは注意が必要です。

極端に安い見積もりの場合、

  • 必要な工程が省略されている
  • 塗料グレードが低い
  • 保証内容が不十分
  • 手抜き工事のリスクがある

といったケースも考えられます。

価格だけでなく、使用塗料・施工内容・保証期間なども含めて総合的に比較することが大切です。

複数業者から相見積もりを取る

外壁塗装は、同じ工事内容でも業者によって金額差が出やすい業界です。そのため、1社だけで決めるのではなく、複数業者から相見積もりを取るのがおすすめです。一般的には、3社程度を比較すると価格感や提案内容の違いが見えやすくなります。

また、相見積もりを取ることで、

  • 相場より高すぎないか
  • 不要な工事が含まれていないか
  • 説明が丁寧か

なども判断しやすくなります。

相見積もりについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

外壁塗装の値上がりに関するよくある質問

外壁塗装は今後さらに値上がりしますか?

今後の価格を正確に予測することはできませんが、塗料価格や人件費、物流コストは依然として不安定な状況が続いています。そのため、今後さらに価格が上昇する可能性も考えられます。

外壁塗装は今のうちにやった方がいいですか?

築年数や劣化状況によって異なります。すでにひび割れや色褪せなどの症状が出ている場合は、劣化が進む前に検討した方が結果的に費用を抑えやすいケースもあります。

中東情勢は外壁塗装に影響しますか?

中東情勢による原油価格の変動は、塗料の原材料費や物流コストに影響を与える可能性があります。直接的な要因とは言い切れませんが、外壁塗装価格の上昇要因の1つとして考えられています。

外壁塗装の相見積もりは何社くらい取るべきですか?

一般的には3社程度の比較がおすすめです。価格だけでなく、施工内容や保証、対応の丁寧さなども比較しやすくなります。

まとめ|外壁塗装は値上がり傾向!まずは現状確認と比較を

近年、外壁塗装は塗料価格や人件費、物流コストの上昇などを背景に、全体的に値上がり傾向が続いています。また、中東情勢などによる原油価格の変動も、塗料や輸送コストに間接的な影響を与える可能性があり、今後も価格が不安定な状況は続くと考えられています。

そのため、「いつかやろう」と後回しにしていると、将来的にさらに費用負担が大きくなる可能性もあります。ただし、値上がりを理由に焦って契約してしまうのはおすすめできません。

ミツモールでは、複数業者の見積もり比較が可能です。外壁塗装の費用や工事内容は業者によって差が出ることもあるため、まずは現在の相場感や適正価格を把握するところから始めてみましょう。

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